紅の豚|モールス信号はなぜ使われた?機械の名前や光の送り方は?

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スタジオジブリの名作『紅の豚』。

紅の豚でポルコが飛行艇から放っていた光が気になった方も多いのではないでしょうか。

この記事ではあの「ピカッピカッ」と光るライトは何なのか、なぜあれで通信しているのかなど紅の豚の時代背景ともにひも解いてみたいと思います

紅の豚の原作『飛行艇時代

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目次

飛行艇からのライトは「モールス信号」と呼ばれるもの

ポルコが空中で空賊にメッセージを伝えるために使われていた光(ライト)はモールス信号といわれるものです。

モールス信号は、現在では一般的には使わない古い通信方法ですが、映画の舞台となっている1920〜30年代には、実際に広く使われていた技術です。

現在でも漁業無線や自衛隊や海軍では使われている通信手段といわれています。


当時のリアルな通信手段として自然な選択

『紅の豚』の時代は、電話もまだ普及し始めたばかりで、航空機や船舶の通信には電信(モールス信号)が主流でした。

“トン・ツー”(短点・長点)を組み合わせて文字を伝えるこの方式は、距離があっても正確に情報を伝えられる手段として重宝されていたのです。

ポルコは飛行をしながら空賊たちにメッセージを伝えていた

作中では光のモールス信号を使って、ポルコは空賊たちに以下のメッセージを伝えていました。

空賊:「豚からふたたび通信」

ポルコ:「金貨は半分くれてやる」「残りの人質を置いて失せろ」「さもねいと皆殺しにしてやるぜ」

モールス符号とは?

電信などで用いられている可変長符号化された文字コード

短点(・)と長点(-)を組み合わせて文字を表現する。

表現する文字種の違いにより、複数の規格がある。

wikipedia

紅の豚でポルコが使っていたライトはなんていう機械?

紅の豚ポルコ

紅の豚の作中でポルコがモールス信号を送っていたライトについて、ここでは紹介していきます。

回光通信機とよばれるもの

ポルコは、回光通信機(かいこうつうしんき)というライトでモールス符号を使っていました。

光が点いたり消えたりすることによる視覚的通信(発光信号)を行う軍用通信機で、現在でも海軍などの指揮艇で使われています。

電球などの光と、光を遮るブラインドを利用してピカピカさせているのが特徴です。

このブラインドを開閉操作することで光を明滅させ、受信する通信者にモールス符号を送信しています。

大の飛行機好きとされている宮崎駿監督は、モールス信号の知識にも精通していたとされていて紅の豚だけでなく、「天空の城ラピュタ」や「崖の上のポニョ」でもこの通信シーンがありましたね!

作中終盤ではジーナもモールス信号を使用していた

ポルコだけでなく、元通信士だったジーナも部屋に隠していた無線機で、フェラーリンからのモールス信号を受信して返信する場面がありました。

ジーナの軍へのスパイ行為ともとれるようなシーンは、作中でも印象に残った方が多く『モールス信号』に興味をもったという声もありました。

アルファベットのモールス符号表

ここではアルファベットと数字のモールス信号表を紹介しますね。

  • ・はトン(短音)
  • ーはツー(長音)

という音でも表すことができます。

文字符号 文字符号
A・-N-・
B-・・・O---
C-・-・P・--・
D-・・Q--・-
ER・-・
F・・-・S・・・
G--・T
H・・・・U・・-
I・・V・・・-
J・---W・--
K-・-X-・・-
L・-・・Y-・--
M--Z--・・
0-----1・----
2・・---3・・・--
4・・・・-5・・・・・
6-・・・・7--・・・
8---・・9----・

モールス信号は最近で言えば、こっちのけんとさんの「はいよろこんで」でも歌詞となっており話題となっていましたね!

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