2025年、ローマ教皇にアメリカ出身のロバート・プレヴォスト枢機卿が選ばれ、世界中で話題になっています。
そのなかで注目されたのが、彼が「“レオ14世”」と呼んでほしいという発言です。
この記事では、
- プレヴォスト新ローマ教皇ってどんな人?
- レオ14世の名前の理由
- トランプ元大統領との意外な関係とは?
を、できるだけやさしい言葉で解説していきます。
ロバート・プレヴォスト新教皇とは?|初のアメリカ出身の教皇、その素顔

プレヴォスト教皇は、アメリカのイリノイ州・シカゴ出身。
哲学や神学を専門とするカトリック修道会「聖アウグスチノ会」に所属し、若い頃はペルーで長く宣教師として活動していたことで知られています。
南米で“貧しい人のそばにいる教会”を体現
南米ペルーを拠点に活動にペルー国籍も持っています。
- 貧困地域での教育支援や、医療のサポート
- 地域に根ざした信仰活動
- 単なる布教ではなく「寄り添う信仰」を実践
こうした姿勢が評価され、のちにバチカンに呼ばれ、教会の組織運営を担う“聖職者省”の長官に就任。
その後、フランシスコの後継として2025年に新ローマ教皇に選出されました。
ロバート・プレヴォスト教皇が選ばれた背景とは?
前任のフランシスコ教皇は、「貧しい人のための教会」や「環境問題」に積極的に取り組んだ教皇でした。
しかしその一方で、教会内の意見の対立や改革への反発も多く、内部の“引き締め役”が求められていたといわれていたようです。
プレヴォスト教皇はそのバランスを取れる存在として、期待されています。
- フランシスコの“温かさ”を受け継ぎつつ
- 組織運営と信仰の調和を図る実務家型の教皇
ちなみにルイ14世は、SNSアカウントも運営していましたが今後このアカウントの行く末も気になる所ですね。
レオ14世の由来とレオ13世の関係は?
レオ13世は、1878〜1903年に在位したローマ教皇です。
この時代ヨーロッパは産業革命の真っ只中で、貧富の差や労働問題が深刻になっていました。
教会が“社会問題”に声を上げたはじめての教皇
1891年、レオ13世は回勅(かいちょく/教皇の公文書)「レールム・ノヴァールム」を発表。
これはカトリック教会として初めて、
- 労働者の権利
- 賃金の正当性
- 富の偏りや貧困の改善
- 行き過ぎた資本主義や社会主義(共産主義)を批判
といったテーマにしっかり向き合った画期的な文書です。
「信仰は社会から離れていてはいけない」という、当時としては新しい考えを打ち出しました。
🔍 他にもこんな特徴が
- 哲学と科学の対話を重視(理性も信仰も大事だとした)
- トマス・アクィナスの思想を現代に活かそうとした
- 国家との関係を落ち着かせ、教会の独立性と協調性を両立
こうした姿勢は、まさにプレヴォスト教皇がこれから目指す道と重なっています。
新教皇はレオ13世の思想を引き継ぐ可能性?
レオ14世はアメリカ出身でありながら南米ペルーで活動し、彼はただ教義を守るだけでなく人々の生活の中に信仰を根づかせたいと考えています。
レオ13世が労働者や貧困層に目を向けたように、ルイ14世と名乗っていくプレヴォスト教皇も現代の格差や分断、環境問題に向き合おうとしているのかもしれません。
「信仰と知性の両立」がキーワード
教会が閉じこもってはいけない、というのがレオ13世の信念。
それはロバート・プレヴォスト新教皇の
- 哲学的に考える姿勢
- 理性的で丁寧な発言
- 他宗教や現代思想への対話的な姿勢
にも表れているような気もしますね。
トランプ元大統領との関係性はある?
SNSでは一部で「プレヴォスト教皇ってトランプ擁護派?」という声も見られました。
アメリカ出身という共通点や、「印象的な発言」で注目を集めたこともあるでしょう。
ただしスタンスはかなり違う
- トランプ氏:対立を生み出すことで支持を得る“闘うスタイル”
- プレヴォスト教皇:対話と共感を軸に、静かに組織を動かすタイプ
つまり、どちらかといえば知的で穏やかな指導者といえます。
目立つ言葉の裏に、慎重で深い考えがあるのがプレヴォスト教皇の特徴です。
SNSでもトランプ大統領との関係性などを疑問に思う声がたくさんありました。
シン・ローマ教皇は初のアメリカ人で保守派でレオ14世っていうのは、どう反応していいか困るな
— 暇神in神袋 (@tZholIO2rPxF19b) May 8, 2025
トランプへの牽制なのか何なのか
アメリカ人が教皇に初めて選出されたのだからトランプたちが祝福するのかと思っていたら、レオ14世はトランプの政策やヴァンス副大統領に批判的なコメントをXでしてるのね…
— もっさん (@mossanmoppi) May 8, 2025